2016年6月20日月曜日

KCH麻酔科勉強会:血小板機能について

今回の勉強会は
「人工心肺中の血小板変化をどのようにとらえるか」
です


今年の4月から、血小板を専門に研究されているH.Drが赴任したこともあり
血小板についての基礎的なお話をしていただきました。


当院では人工心肺を使った手術はありませんが
手術侵襲を受けるだけでも血小板の働きは変化するそうです。


血管内で、血小板がいかなる機序で働いているのか
(学生のときに習った知識よりははるかに詳しく・・・・)


周術期に多発する血栓のメカニズム
その他、最新の研究についてもお話していただきました。

2016年6月15日水曜日

KCH麻酔科勉強会:日帰り麻酔

今回の勉強会は、日帰り麻酔の論文の抄読会です


欧米では様々な理由から、小さい手術では
「手術したその日に家に帰る」
ということが一般化されており
それに関する論文もたくさんでております。


日本では手術当日の退院は少ない方ですが
それでも目覚めがよく、術後の合併症が少ない
という点は麻酔の目指すべき方向です。


この分野の「Review」論文、
いくつかの論文をまとめた結果を解説していただきました。


この分野では鎮静薬(眠り薬)の比較がメインになってきますが、
やはり吸入麻酔約に比べてプロポフォールに軍配が挙がるようです。


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本日のお土産


土日に瀬戸内海へ潮干狩りに♪
ということで、赤穂の柿の種とクッキーをいただきました~


2016年6月13日月曜日

偶発的硬膜穿刺とPDPH

2016年勉強会 その19
「硬膜外麻酔時の偶発的硬膜穿刺について」


腹部の手術をうける患者さんは、
多くの場合全身麻酔のほかに硬膜外麻酔を併用いたします。
この麻酔は、 背骨(脊髄)の近くにカテーテルを入れ、
手術の後の鎮痛をしっかり行うことで、回復が早まるといった麻酔です。


この硬膜外麻酔でですが、1%(100人に1人くらい)の割合で
穿刺針で硬膜に穴を開けることがあり、
手術後に頭痛・下肢のしびれなどを訴える患者さんがでてきます。
(症状は1週間でよくなりますのでご心配なく!)


そういったデメリットと、
それでも硬膜外麻酔がこれだけ普及したメリットと
研修医さんに簡単にまとめていただきました。





2016年6月3日金曜日

ICU~集中治療室


2016年勉強会 その19


今回のタイトルは「ICUの入室基準」

京都市立病院には10床のICUベッドがあり、
主に麻酔科医や内科医が重症患者さんの集中治療に携わっております。


なんとな~く、重症患者さんが入るところというイメージですが
学会ではこんな定義がなされております。


ICUでは、日々人工呼吸をつけた患者さんや
24時間持続透析を行っている患者さんが入ってきておりますが
日本のICUベッドは欧米よりも少ないそうです。


海外での死亡率の文献や、入室基準などについて
今回の勉強会で紹介していただきました。






2016年6月1日水曜日

日本麻酔科学会 第63回学術集会

5月末は、恒例の日本麻酔科学会学術集会があります

今回は、福岡・博多での開催でした
博多と言えば、ラーメン、明太子、もつ鍋etc


今年から「日本専門医機構」の専門医更新のためのプログラムもあり、
学会会場はやや混乱気味でした・・・
来年度からはもう少し取得が楽になると信じております。


4月から、岡山のほうへと巣立っていった
T○先生も元気そうでした。

そして当院からの学会発表
帝王切開手術中の血圧変動の要因について・・・


も無事終わり


学会と言えば夜は宴会!
京都市立病院と交流のある北海道大学の皆様と、
楽しくお酒を酌み交わしましたとさ♪