Ｍ＆Ｍ ＬＭＡのトラブル

2016年　勉強会その５

ＬＭＡ（ラリンジアルマスク）のトラブル

ＬＭＡを使用しているときに、換気困難となることがちょくちょく／しばしば／たびたび起こります

もちろん、鎮静薬や筋弛緩薬を使用してすぐに解消して安定させるのですが・・・

Ｍ＆Ｍの症例検討を元に自己の経験を交えて紹介していただきました

症例は、よくある四肢の骨折

年齢も若く、時間も短いのでＬＭＡのよい適応です

ところが、手術中に突然換気困難となりました・・・・

さて、あなたならどうする？？

検討の結果、術中の換気困難は高率で

ＬＭＡのずれではなく、喉頭痙攣が原因だそうでです

対処法としては、

まずは麻酔深度を深くする→プロポフォール（ディプリバン）

それでもダメだったら筋弛緩　ということです

これは抜管時の喉頭痙攣にも共通する・・・・のでしょうか。

Ｍ＆Ｍ Haste males waste

2016年　勉強会その４

「急いては事をし損ずる」

今回はＭ＆Ｍ教科書から、イレウス患者の麻酔についてです

イレウス＝腸閉塞　という疾患は様々な原因（過去の手術歴、特発性etc）がありますが

当院でも月に数例は緊急手術でお見かけするこまった疾患です

その中でもイレウス状態が長く続いている患者さんでは

ごはんもたべれず、極度の脱水状態になっていることがあります

今回は、イレウスの模擬症例で、

導入時の血圧低下と頻脈に対して

βブロッカーを使用した場合・・・といった内容でした

実際に心停止を経験することはほとんどありませんが、

「ありえる」可能性を勉強することは大変意味があると考えられます。

症例検討会：常位胎盤早期剥離

今回の勉強会は、常位胎盤早期剥離の症例検討です

当院では産婦人科医・麻酔科医が常駐しているという特徴もあり

近隣の医院から緊急帝王切開の依頼がしばしば舞い込んでまいります

そういった症例の中には、「超緊急」症例も含まれており

ＥＲの研修医さんに手伝ってもらって麻酔や輸血をおこなった

超緊急症例「常位胎盤早期剥離」についてまとめていただきました

常位胎盤早期剥離とは

出産時に胎児がでるより早くに胎盤が剥離し、大量出血をおこす病態です

出血によりＤＩＣを引き起こす確率も高いのですが、

今回の症例は全身麻酔下に大量の輸血をおこない

なんとかことなきをえました。

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今週のいただきもの

先日の日曜日はバレンタインデーということで、

週明けには看護師さん・麻酔科女医チーム・耳鼻科Ｄｒから

おいしいチョコをいただきました

ありがとうございました～～

Miller Chap.71 肥満手術の麻酔

今年もインフルエンザウイルスが猛威をふるう季節

京都市立病院の麻酔科および手術室スタッフも若干名

残念ながら猛威に呑まれてしまいました

１週目に２名、２週目に２名および看護師１名がお休みしました。

もちろん、感染が広がらないように診断から数日間は出勤停止となりますが、

そんな中、ほぼ１人前の働きを見せる専攻医さん

フルで活躍していただき頼もしい限りです

お陰で手術もお断りすることなく、滞りなく進んでおります

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２０１６年の勉強会：その２

Miller Chap.71 肥満手術の麻酔

今回は、Millerのなかから肥満手術のチャプターを勉強しました

京都市立病院ではまず見かけませんが、

世界的にはＢＭＩ４０以上のかたにむけた

胃を縮小するという手術があります

もちろん、そういった手術も全身麻酔や硬膜外麻酔を行っているようで

そこで得られたデータは、

一般的な手術の麻酔にも応用されております

そういったデータの一つ

挿管時にできた無気肺が、その後のリクルートメント手技でどう改善するか

改善した後、ＰＥＥＰの有無でどう維持されるかです

単回のリクルートメント手技だけでなく、ＰＥＥＰが重要なようです

無気肺以外にも、感染率などに差がでてくるようで、

いざ手術！となった時のためにも

日頃からの健康管理の重要性を感じられました

雪や来んこ

冬の飾り付けもあとわずかとなりました

１月の麻酔科管理手術は２４２件、

緊急手術は３５件で、バタバタしているうちにあっという間に過ぎ去りました

中旬にはやっと京都市にも雪がふりました

平日ではありますが昼まで雪は残っておりましたので

昼休みに７階からみた雪景色♪

霞んでいて東山まで見渡せません・・・

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忙しくて延期となる日もありましたが、

１月の勉強会のご報告（メモ的な記録ばかりですが）

１月はMiller's anesthesia　chap.97

PONVについて

ＰＯＮＶとは、手術後の吐気・嘔吐のことです

意識が無く、痛みもなく手術が受けられる「麻酔」ですが、

薬の副作用にＰＯＮＶというものがあります

メカニズムにもいろいろな経路があるのですが、

乗り物酔いや抗がん剤の副作用とも共通する

やっかいな症状です

治療薬にも様々な系統のものがあり、

プロポフォールやステロイドも吐気に対する治療効果があります

前半は発生率と原因、後半は治療とガイドライン

と２回に分けて発表していただきました