2015年6月22日月曜日

6月の勉強会その1

6月の勉強会のご報告です

勉強会その1:Chap41 体位 (続き)

前回時間切れとなった
体位の話の続きです


術者(執刀医)が手術がしやすいことと
体位による障害が出ないことは別問題で、
体位作りは麻酔科医や看護師さんらの腕の見せ所(?)です


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勉強会その2:Chap50 脳モニタリング

麻酔の深さと脳波が関係することは
昔からよく知られており、
脳波の周波数・振幅を数字化するモニターが古くより使われております


最近の機器では、0-100の数字で表すのに比べて、
どの周波数がどれくらい(power)出ているかを
視覚的に赤黄青色で表す表示方法が主流のようです


それをさらに「脳の中の場所」「時間軸」の視点から
教科書では解説してあり、
一通り理解した上で"数字"を読めばさらに上手な麻酔ができます・・・(おそらく)


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勉強会その3:Chap103 呼吸器ケア

今回は、ICU分野から呼吸器に関する話題です
全身麻酔中は、手術がスムーズに・安全にできるよう筋弛緩薬を使うため
人工呼吸の施行は必須です


そして特に状態が悪くなければ意識の回復と同時に人工呼吸から離脱できます。
しかし、ICU入室患者の一部は呼吸そのものが治療対象であり、
人工呼吸器の設定ひとつで良くなったり悪化したりします


麻酔中に使うVCV,PCVといった呼吸設定以外にも
SIMV,APRV,PS,CPAPなど
ICUでの印象などを交えてお話していただきました


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6月にいただきましたお土産です
まとめて掲載させていただきます


東京:東京ばな奈 レーズンサンド


九州:黒田家 草木饅頭


神戸:アラカンパーニュ マドレーヌ詰め合わせ


2015年6月11日木曜日

麻酔科学会報告


5月28~30日に日本麻酔科学会学術集会がありました
http://anesth.or.jp/62nd//
テーマは”麻酔科学を考え、麻酔の将来を拓く”でした


日本麻酔科学会は、
日本全国の麻酔科認定施設、麻酔科専攻医のプログラム、
麻酔科専門医試験を取り仕切る巨大公益社団法人です


「麻酔」の手技・ポイントのみならず
日々患者さんを治療するにあたって、
麻酔科医はいかにあるべきかということまで考える学会で


2015年は禁煙ガイドライン・WHOガイドライン日本語版が公開され、
・麻酔科専門医に「禁煙」が必須となる(・・・将来的に)
・専門医の更新に感染や倫理の講習受講が必要になる
など麻酔の将来の方向性について舵を取っております

当院の麻酔科も学会の規定を遵守して発展していきたいと思っております

2015年6月4日木曜日

6月1日より、電子カルテがフジツーに変更となりました


6月1日より、電子カルテがフジツーに変更となりました




そもそもカルテとは患者さんを診察した"記録"ですが
そこに「注射や検査のオーダ・結果を参照するツール・手術の申し込み」
などが一体となったものを電子カルテと呼んでいます


フジツーの電子カルテとフクダ電子の麻酔記録の連携により、
麻酔時間・手術時間・薬剤などがオンラインで情報共有できるようになりました。
また、手術申し込みを自動で麻酔記録に反映するようになりました。


 病棟などから、各手術室の進捗状況が参照できる機能や
 必要事項を自動で麻酔記録からJSA台帳↓に抽出する機能もついております


・・・麻酔科医師にしかわからない報告になりましたが、
麻酔科医・医事課担当さんの業務がかなりスムーズになりました。
機器の進歩ってすばらしいと思います。


しばらくの間は移行に伴う混乱のため
外来のほうでは待ち時間が長くなっておりますが、
慣れるまでもうしばらくお時間をいただけたらと思っております。