2015年7月21日火曜日

7月の勉強会


7月の勉強会 その1
Miller Chap 57より、末梢神経ブロック


麻酔科といえば全身麻酔&硬膜外麻酔という時代から
全身麻酔&IVPCAフェンタニルの過渡期を経て
術後の鎮痛の質と満足度を考えた全身麻酔&末梢神経ブロックに変遷してきております


今回は専攻医の先生に、
言われるまま・教えられるままにやってきた神経ブロックを
教科書的にもう一度おさらいしていただきました


エコーが無かった時代の神経ブロックに比べれば、
現代の手技は格段にリスクが減っております
それでも医療行為には合併症の可能性があり
重篤な合併症をいかに回避するかを含めて発表していただきました


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7月の勉強会 その2
予演会 大学病院ICUでの挿管管理について


週末に学会発表を控えて、
Y先生に大学時代にICUでまとめた症例を
予行発表していただきました。


重症患者さんの人工呼吸の管理は専門家でも難しいときがあり
呼吸状態に加えて手術創の影響など
いろいろなことを考慮する必要があります。


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7月の勉強会 その3
Miller Chap 50 より、静脈麻酔薬


普段からよく使っているのはプロポフォールですが
それ以外にもチオペンタール、ミダゾラム、ケタラール、デクスメデトミジンと
眠る薬もたくさんの種類があります。 


薬の眠くなる効果だけではなく、
それぞれの薬物の代謝、術後の嘔気の抑制と、
いま治験中の新しい薬であるレミマゾラムについてを勉強いたしました。




2015年7月10日金曜日

7月のNewFaceです!


今月より京都市立病院の麻酔科に
あらたに YDr が加わりました。
東京のほうから、旦那さんの転勤に合わせて京都市へお越しです。
こちらに来る前は赤十字病院で勤務されており、十分な経験を積んでこられました。


両手でマスクを保持しながら機械で換気するマスク換気法、
困難症例だけかと思ったら全例でそうしているそうです。
麻酔法も病院ごとに独自のカラーがあるなぁと感じさせられます。


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また、今月は救急救命士さんが研修にこられており、
人工呼吸(主にマスク換気と挿管)について実習されております。


救急救命士の課程で十分なトレーニングを積んでおり
こちらも安心して実習を見守っておりますが
協力していただける患者さんにはたいへん感謝しております。
約一ヶ月の実習を経て
また救急車で京都市内を走り回る予定だそうです。




2015年7月1日水曜日

6月の勉強会その2

6月後半の勉強会のご報告

勉強会その4:Miller Chap. 81 外傷の麻酔


全身麻酔を受ける多くの方は、
術前外来でチェックを済ませ
手術前日に入院してゆったりとした雰囲気で
手術室まで歩いてこられます。



しかし、時には救急室に運び込まれた患者さんが
即日入院、そのまま手術へということもあります。


そういった患者さんへの対応、
また救急室で挿管するにあたって
などをChap.81で紹介していただきました。

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勉強会その5:症例報告 高カリウム血症


全身麻酔をうけられる患者さんは
手術する疾患のみならずたくさんの病気をかかえており
様々な薬を内服していることがあります。


それぞれのお薬の作用に
手術日のストレスや絶食が誘因となって
カリウムが7mEq/L近くまで上昇した症例がありました。


高カリウム血症は致死性不整脈の原因となりますので
短時間で補正することが必要です。
専攻医さんが当日行った補正と、教科書的なその他の補正法を
まとめていただきました。

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勉強会その6:症例報告 術後のVT/VF


麻酔科研修中は、研修医のみなさんにも症例報告に参加していただきます。
6月は、術後にVTを起こした症例があり、
原因や治療法などを研修医さんにまとめていただきました。