新任の先生がたも病院業務に慣れてきて
5月からは手術枠(麻酔科枠)を拡張しております
局所麻酔の部屋も含めて、すべての手術室が使用中という日も
しばしばあります
(今まで受け入れてきた緊急手術をどうするかという
問題がでてきておりますが・・・)
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5月の勉強会の記録です
1.頚部膿瘍患者さんの麻酔
4月に耳鼻科の頚部膿瘍の緊急手術がありました
頸に膿が溜まる疾患ですが、
麻酔科的には人工呼吸ができるか否か非常にシビアな状態です
画像は参考資料ではありますが
実際の患者さんも頚部が腫脹し、
声帯も偏位して挿管が困難となっております
挿管もさることながら、はたして抜管できるのか?
抜管後に再挿管となったらどうする?
といった観点でのお話でした
2.続・POISEトライアル
周術期にβブロッカーを投与すると心筋梗塞が減少するか?
というPOISEトライアルの紹介を前回おこないましたが
今回は周術期にアスピリンを投与するとどうなるか?
というPOISE2トライアルの紹介です
結果としては、周術期の出血量が増えることにより
心臓イベントの発生には変化がなかったということになりました
POISE2トライアル自体は数年前の論文でしたが
昨年麻酔科領域で、サブグループ解析の論文が2つ発表されましたので
そちらも併せての紹介となりました
3.オピオイド使用中の患者の麻酔
がん性疼痛に対してオピオイド(麻薬)を
継続的に使用することが一般的になっておりますが
そういった患者さんも夜中に虫垂炎の手術を受けたりいたします
そんなとき、
オピオイドの内服ができなくなるけど・・・
手術中の麻薬の量はどうしたらよいのかな・・・
ということで、
今回の症例検討となりました
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