2016年3月31日木曜日

2015年度の締めくくり

先週、2015年度の送別会が四条烏丸の某店で盛大におこなわれました

京都市立病院麻酔科専攻医として3年間
たくさんの症例をこなしていただいたA.Dr.と


こちらも研修医時代から足かけ3年
大きく成長したH.Dr.


ほかにも、遠くの地へ赴くことになったK.Dr.らが
今年度は京都市立病院の麻酔科を巣立って行かれます


他にも病棟に配置換えとなった看護師さんらも交えて
しばしの別れを惜しんでおりました

病棟へ移動となった看護師さんも、他の病院へ赴任した麻酔科Dr.も、
京都市立病院の手術室へまた戻ってきていただける日がくると信じております~
では次なる職場でも力を発揮して頑張ってくださいませ。





2016年3月25日金曜日

顎関節脱臼


2016年勉強会 その10

顎関節脱臼


全身麻酔の挿管時に「あごが外れた~」
という症例があり、顎関節脱臼について調べてもらいました


顎関節脱臼・・・それは
側頭骨の突起、関節結節を越えて
下顎骨が前方に出ている状態です


麻酔科医数人でヒポクラテス法を試すも整復しませんでしたが、
そこは口腔外科を擁する当院の強み
専門家の一押しで一瞬で整復でき、無事に進むことができました。


実は「あごが外れた」既往歴のある患者さんでした
やはり、脱臼は癖になるんでしょうか

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三月は卒業の季節・・・
というわけではないのですが、
ちょうど3月末で産休に入るY.Drのご挨拶


体調もままならぬまま、
麻酔や術前外来を協力していただきました
2ヶ月後には元気な赤ちゃんが産まれるはずです!


そして、S.Drは2人目のお子さんを育てながら
4月から復帰されるということでこちらもご挨拶をいただきました


ママさん麻酔科医の皆様、ありがとうございます!



2016年3月24日木曜日

SEPSIS-第三版


2016年勉強会 その9

SEPSIS-第三版


1992年に「SEPSIS=敗血症」が定義されてから20年以上が経過しましたが
SEPSISは今でもICUで難渋する症例です


そもそもSEPSISとは
感染症に由来する全身の炎症により
主要臓器のコントロールがつかない状態です(平たく言えば)


2001年の改訂を経て
昨年SEPSISの定義が第三版へ改訂されました


ここ20年でわかってきたこと、まだわからないことがいろいろありますが、
今回の改訂では
・感染症+全身炎症を少しでも疑う要素があれば、SEPSISとして早期に治療を開始する
そういった意図が見え隠れします


ICUでの難治性の疾病が早期の介入により改善し、
またよりよい治療法の発見がなされることがこれから期待されます


2016年3月17日木曜日

いつものリバース


2016年勉強会 その8

M&Mファイルから
「いつものリバース」


全身麻酔の最後に筋弛緩薬の拮抗薬を投与することを
「リバース」と呼びます
そして、筋弛緩の状態を確認するモニターで「TOF」を確認してから
リバースを投与し、筋弛緩の残存が無いように調節してから人工呼吸を離脱します


今回の症例検討では
・筋弛緩作用には個人差が大きい
・筋肉によって筋弛緩作用が異なる


あとは、研修医と指導医のコミュニケーションも論点!?
といった模擬症例検討をおこないました


京都市立病院は平均して12人/年間の新人研修医がローテーションしてきます
指導するほうもいろいろ気をつけないといけません!








2016年3月9日水曜日

妊娠高血圧症の患者の帝王切開手術


2016年勉強会 その7
「妊娠高血圧症の患者の帝王切開手術」

先月も緊急帝王切開についての症例検討がありましたが
今月もつづきます
それだけ要検討となる症例が多いということですね


今回の症例も、近隣の病院より緊急帝王切開症例として
休日(日曜日)に緊急搬送、即日手術を行った症例でした
術中は管理に難渋し輸血を行った症例ですが、


前医からも紹介状やサマリを持参してくるわけですが、
当院での術前検査が全くなかったために診断に苦労した症例でした

今回の症例に限っては、あまり詳しく紹介できる画像がありません・・・

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久々にお土産紹介です



今月いただいたお土産:
浜松から、うなぎサブレと伊豆の踊子
うなぎサブレはうなぎパイとおなじ春華堂でございます


雪の少ないスキー場(滋賀県)から
冬の恋人・・・このネーミングはありなんですね


同じく滋賀県
ねこカップ・・・コップのふち子さんのようなかわいいネコのクッキーです





2016年3月2日水曜日

大人の対応

2016年勉強会 その6

今回もM&Mから・・・「大人の対応」です


症例としては、若い女性の腹腔鏡下卵巣手術
ありふれた症例で、麻酔科としても難易度はそんなに高くない
はずでしたが・・・・・


手術手技により、
大量出血およびCO2塞栓症をきたした!!!
という緊急事態でどう麻酔科医は対応していくかというお話です


実際に傷の修復を行うのは外科系医師ですが、
その間に患者さんの全体を見渡す司令塔として
やるべき事がまとめてありました


研修医→専攻医→麻酔科専門医と成長していく課程において
こういった視点も重要ですねっ

注)ここでいう「大人」が、麻酔科医としての成長を指すのかどうかはさだかではありません