2017年4月28日金曜日

小児の麻酔、ほか

今年度もこのブログでは、近況報告&勉強会の報告を継続します!

まずは小児の麻酔・・・


0歳~5歳の乳幼児の麻酔は
麻酔科専門医であってもより緊張を強いられる症例です
当院でも、1歳前後の患者さんの手術は多数おこなっております


今回は、小児の麻酔について
解剖学的な特徴、小児の麻酔の導入方法、
起こりやすいトラブルなどをまとめていただきました


”ラリンゴスパスムノッチ”
麻酔を「かける」ときもたいへんですが、麻酔は「覚ます」ときも苦労します。
抜管後の喉頭痙攣は麻酔科医の皆さんは経験あると思いますが
教科書的にはここを押さえると・・・・うまくいくみたいです。

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若いDr.からは「ACLSについて」の発表です


日本の麻酔科専門医を取得するには、
ACLSという救急蘇生の講習が義務化されています


あくまでアメリカでの「お作法」であって国によって違うようなのですが、
日本でもこれをベースとして、
麻酔中の心停止etcのトラブルに対応しております


最終的には現場の判断で電気ショックをかけます
手術室内ではほとんど出番のない除細動器が待機していますが
個人的には今後も当分出番がないことを祈っております。

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もう一つのお題は「せん妄」


こちらはICU関連の話題になりますが
全身麻酔においても最近手術後の認知機能について
話題となることが多くなってきました。


昔に比べれば手術中のトラブル・麻酔中のトラブルに
きちんと対処できる時代となり
今後は麻酔科は手術後の経過に目を向けていく時代となるようです。

2017年4月10日月曜日

全身麻酔中のアナフィラキシーショックについて

今回の勉強会は
「全身麻酔中のアナフィラキシーショック」についてです


手術&全身麻酔では普段では使わない薬がたくさん体内に入りますので
麻酔薬・抗生物質・筋弛緩薬・ラテックスなどのアレルギー反応を起こすことが
1万人に1例くらいの頻度でおこります


全身の皮膚症状が特徴的ですが、
実際に目の前にすると、皮膚症状に先行して
「呼吸器症状・循環低下」がおこってきております

初期は肺塞栓症などを疑い心エコーまでおこないましたが
皮膚症状が現れた時点でアナフィラキシーと判断し


アナフィラキシーセット「ボスミン・ポララミン・ガスター・ステロイド」
を投与して対処いたしました
アナフィラキシーという概念自体が希薄だった頃に比べれば
対処法も確立し、今回のケースも安全に管理することができたとおもいます




2017年4月6日木曜日

2017年度もよろしくお願いいたします

2017年度 よろしくお願いいたします


本年度も、患者さんの様々なニーズに対応するため
京都市立病院の手術室は昨年よりも多くの手術ができるよう整備しております


麻酔科医の増員により手術枠の増加
ICUへの対応強化によりICU認定の取得など
患者さんの増加への対応ならびに質の向上に努めておりますので
皆様安心して手術を受けに来ていただければと思います

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とはいえ3月を機に退職される方
4月から新しく入職されるかたが多数おりまして
たくさんのお菓子をいただいております





ANTENOR
クラブハリエ
WITAMER
GATEAU FESTA HARADA
ヨックモック などなど

退職されるかた、長い間お疲れ様でした
新たに就職されるかた、今までの経験を活かして
どうぞよろしくお願いします!