2016年10月19日水曜日

挿管・気管切開シミュレーション


今回の勉強会は、ICU/救急と合同で
気道確保シミュレーションとなりました。


人工呼吸が必要な患者さんで、
どうしても挿管困難(※人工呼吸の管が入らない)の場合・・・
喉仏の下の、輪状甲状間膜に穴を開けて人工呼吸をおこないます。




さすがに緊急事態ですので、
いくら研修病院とはいえゆっくり指導しながらというわけにはいきません。
年に1回、気管モデルを使って講習会を行っています。



こちら↓は挿管練習を、ビデオに撮って再生するシミュレーション教育。


挿管人形を使い、自分の挿管している姿を振り返ることができます。
また人形にも細工が施してあり、
口が開きにくいetc挿管困難モデルも練習可能です。

主に研修医さんの参加ですが、
麻酔科では毎日おこなっている「挿管」
研修が終わる頃には全員コツをつかんで一人前になってもらいます!
櫂は三年櫓は三月、挿管は・・・はて何月でしょうか?


2016年10月7日金曜日

勉強会と麻酔科専門医試験と

今回の勉強会のテーマは
「DOACの拮抗薬」
です。


しばらく前の勉強会でXa阻害薬(DOACまたはNOAC)
を紹介していただきました。


ワファリンよりはマイルドな印象ですが、
やはり手術に際しては出血に難渋することもあります。



今回は、そんなDOACの拮抗薬に関する論文を紹介していただきました。



臨床使用されるのはまだまだ先になると思いますが
筋弛緩薬と同様、拮抗薬がこれからのブームになるかもしれません。



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本日の一枚

先日、麻酔科専門医試験がおこなわれました。
研修医→麻酔科専攻医を経て、6年の臨床業務の後に受ける試験です。
当院からも3名受験しております。


国家試験以来の久々の試験で緊張する中、
留守番(?)さんのためにわざわざお土産をいただきました。
ありがとうございました~



2016年10月3日月曜日

術後の譫妄

今回のお題は
「高齢者と術後せん妄」
です



手術における全身麻酔では
一時的ですが意識不明の状態と成ります。
麻酔を終了させると、通常30分以内には覚醒状態に戻りますが・・・


高齢者のかたなどでは残存麻酔薬などに影響され
しばらくせん妄状態が続くことがあります。
また、鑑別として器質的な疾患/脳卒中などとの比較も重要になってきます。



今回は2013年にでた術後せん妄(POD)についての
レビュー論文を紹介していただきました。



麻酔科は手術室を出たあとの経過になかなか参加できませんが
病棟ナースも含めた多角的介入法で
よりよい入院生活になっていただければと願っております。



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今日の一枚

先日、横浜で心臓血管麻酔学会がありました。
今年も数名が参加し、お土産をいただきました~


秋の学会シーズンはしばらく続きます。