2016年9月28日水曜日

麻酔科抄読会9/12

今回の勉強会は、
「産科出血におけるフィブリノゲン濃縮製剤投与」
に関する論文の抄読会でした。


帝王切開の手術の際にしばしば出血することがあり
ヘモグロビンは維持できていても
体内のフィブリノーゲンが枯渇することがあります。


出血時のフィブリノーゲン補充療法はまだまだ一般的ではないのですが
いざ!という時のために
フィブリノーゲン製剤の使用法の勉強と


論文で報告されているエビデンスの復習を行いました。



願わくは、使う機会が無いにこしたことはないのですが
手術室は何が起こるかわからない環境。
備えあれば憂いなし、ということで・・・


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今日の一枚

先日導入された経食道心エコーですが
早速心臓の悪い患者さんの評価に使う機会がありました。




JB-POT資格を取得しており
後輩指導にも熱心なY医師。


2016年9月16日金曜日

ICU専門医への道

今回の勉強会のテーマは
「ICU」 です


当院でも、集中治療科として独立したUNITがあり
日々集中治療を必要とする患者さんの治療にあたっております


麻酔科医の流れとしては、
麻酔科研修6年間で麻酔科専門医を取得後
ICUでの専従業務を経て集中治療専門医を取得いたします


今年は8月に試験があり、
大学病院でICUの勉強をしたY.Drが受験しましたので
そのエピソードを紹介していただきました


ICUでは、麻酔に関すること・・・人工呼吸や鎮静・・・
だけではなく、小児、脳卒中、循環器疾患
など様々な領域があり、幅広い知識が求められます



ICU専門医取得までの流れと、
今年の試験問題


そして、今月末に控える麻酔科専門医試験にも関わるような
問題の提示をしていただきました。



2016年9月8日木曜日

インジゴカルミンによる血圧上昇

本日の勉強会のテーマは
「インジゴカルミン胆道注入により血圧が上昇した患者」
の症例検討会です


手術中は麻酔深度と鎮痛度合いがうまく折り合うと、
血圧も脈拍も非常に落ち着くものですが・・・
以下の麻酔チャートはある瞬間に血圧の急激な上昇がみられます


術野でのインジゴカルミン胆道注入を行った直後からなのですが
これほどの血圧上昇は珍しいとおもいます


インジゴカルミン自体は、静脈内注入することもあり
普段からよく使い慣れている薬(造影剤)なのですが


基本的にはα作用があり、血圧上昇が報告されております。

にしても、今回の胆道注入による血圧の上昇は
・胆道圧の上昇により血管内に逆流した
・胆道圧の上昇により痛み刺激となった
という推測のみで結論はでませんでした。

今回は研修医さんのよい発表練習の回となりました。

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皆様からの夏休みのおみやげ第三弾


やはり海外といえばハワイから
チョコとパイナップル型クッキーです
定番なのか、年に1回は見ているような気がします



金沢へ里帰りしていた研修医さんから
清香室町のくるみ万頭
正統派のあんこが美味しかったです



那智勝浦のいかせんべいをいただきました