2014年11月28日金曜日
アセリオ登場
先日から、手術室に鎮痛薬「アセリオ」が配備されました
”本邦初、アセトアミノフェン静注液。”です
用量用法は以下の通りです
体重50kg未満の成人 15mg/kg
体重50kg以上の成人 300~1000mg
小児は別途
麻薬による鎮痛で副作用(呼吸抑制、吐き気)が危惧される場合
今まではロピオン(NSAIDsの一種)しかなかったところに
選択肢が増えることはいいことです
NSAIDs特有の合併症
・消化性潰瘍
・腎障害
・アスピリン喘息
は”一応”禁忌として挙げられています
内服薬、座剤の添付文書に載っているからということですが、
実際臨床の現場では・・・・どうなんでしょうか。
2014年11月25日火曜日
猫も杓子もおたまじゃくしも
先日の勉強会① F先生による、体位と障害について
長時間寝ていておこる神経障害は「寝違え」ですが、
麻酔で長時間寝ていることに由来する神経障害は、「○○違え?」お名前あるんでしょうか
勉強会その② 専攻医の先生による、硬膜外麻酔後頭痛
硬膜穿刺が確実でない場合にもおこり、カテーテルの抜去時に起こる可能性もあります
もちろん、合併症をおこさないように細心の注意を払いますが、
硬膜外麻酔には一定の確率で起こるデメリットを上回るだけのメリットがあると考えられます
今週のお土産たち
・東京ラスク
・熱海の蒸しきんつば「伊豆の山づと」
・ハウステンボスの「ワンピースチーズフィナンシェ」
・宮島の、「杓子せんべい」
江戸時代に、宮島に来たお坊様が、弁才天の琵琶にヒントを得て作り始めたみたいです
それまでは、何を使っていたのでしょうか。
2014年11月20日木曜日
心電図のアラーム
KCH手術室では、本館北館ともに
全室フィリップスの心電図モニターに統一してますが
デフォルトのアラーム初期値がいまいちで・・・
初期設定の変更方法を教えてもらいまして、全室変更しておきました
モニタ設定→動作モード→設定(※パスワード必要)
アラーム設定を、希望の値に変更します
FiO2上限値を100%に、Temp下限を20℃に(室温表示でも鳴らないように)して、
モニタ設定→プロファイル→成人OPの詳細→保存
麻酔中にアラームがなったのかどうか、アラームに気づかなかったのか、
というのはトラブルがあったときの争点になると思います。
日本麻酔科学会の指針では、
”人工呼吸器のアラームを作動状態にする”とはありますが、
心電図・パルスオキシメーターに関しては”監視する/用いる”という表現にとどまり
アラームの是非に関しては記載が無いのですね・・・
2014年11月13日木曜日
続、麻酔科医は子供に麻酔科をすすめないのか?
前回紹介したパンフレットから、興味ある数字を抜粋してみました。
日本
麻酔科専門医 7000人
全身麻酔件数 232万件/年
アメリカ
麻酔科専門医 43000人
麻酔薬投与件数 2100万件/年
アメリカの人口は日本の2.5倍ですが、
麻酔科医数、麻酔件数は桁違いです。(本当に桁が違う)
イギリス
麻酔科専門医 12000人
麻酔薬投与件数 600万件/年
日本がこれから英米のように手術件数が増加していくのか、
英米が日本のように手術を縮小していくのか。
麻酔の件数だけでなく、手術の内訳も見てみたいものです。
どうなっていくんでしょう・・・
日本
麻酔科専門医 7000人
全身麻酔件数 232万件/年
アメリカ
麻酔科専門医 43000人
麻酔薬投与件数 2100万件/年
アメリカの人口は日本の2.5倍ですが、
麻酔科医数、麻酔件数は桁違いです。(本当に桁が違う)
イギリス
麻酔科専門医 12000人
麻酔薬投与件数 600万件/年
人口が日本の約半分のイギリスでも、倍近くです。
日本がこれから英米のように手術件数が増加していくのか、
英米が日本のように手術を縮小していくのか。
麻酔の件数だけでなく、手術の内訳も見てみたいものです。
どうなっていくんでしょう・・・
2014年11月11日火曜日
麻酔科医は子供に麻酔科をすすめないのか?
「麻酔科医以外の医師は、なぜ、子供に麻酔科をすすめるのか?」
というパンフレットが日本麻酔科学会から送付されてきました。
学生、研修医向けの”パンフレット”ですが、
新書かと見間違えんばかりの出来映えです。
読み物として受け入れられるかどうか。
せめて、よく使う麻酔薬の一覧表とか、
麻酔で気をつけるべき合併症一覧表とかが載っていたら
研修医さんにも”目を通しておいてね”って言えるのですが・・・
タイトルだけ見ると麻酔科医は麻酔科をすすめないのか?と思ってしまいますが、
麻酔科医も、麻酔科医以外も、まずは自分の科をすすめるそうです。
ということで、
「医師はなぜ、子供に麻酔科をすすめるのか?」
が正解なようです。
でも、人の興味、探求心は人それぞれですから・・・・・
・・・・・・麻酔科に向き不向きもあります。
というパンフレットが日本麻酔科学会から送付されてきました。
学生、研修医向けの”パンフレット”ですが、
新書かと見間違えんばかりの出来映えです。
読み物として受け入れられるかどうか。
せめて、よく使う麻酔薬の一覧表とか、
麻酔で気をつけるべき合併症一覧表とかが載っていたら
研修医さんにも”目を通しておいてね”って言えるのですが・・・
タイトルだけ見ると麻酔科医は麻酔科をすすめないのか?と思ってしまいますが、
麻酔科医も、麻酔科医以外も、まずは自分の科をすすめるそうです。
ということで、
「医師はなぜ、子供に麻酔科をすすめるのか?」
が正解なようです。
でも、人の興味、探求心は人それぞれですから・・・・・
・・・・・・麻酔科に向き不向きもあります。
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